• イヌワシの保護活動とワシ羽矢

    末吉は四つ弽、濃い青、雲南毛長、帽子、添え指、チー(弽紐を通す部品)も全て同じ革から取れる最上級の革を用意した。
    午前中に裁断、午後から縫いに入る。
    半分進んだ段階で膝の上に白いサラシをひき、その上に弽を置き替え縫い始める。弽は製作途中、小手跡や汚れが少しついても販売出来ない。綺麗に仕上げるように細心の注意をはらいながら縫いを進める。控え革は安定した強い離れが出るように下地の牛革を使用する事にした。白玉粉で作った糊を竹べラで良く粘り台革に控え皮を素早く貼り付けると二日目の夕方には殆ど出来上がった。三日目早めに帰宅した師匠に完成した弽をさしだす。

    これは奥さんの手型だ二日で製るように言われた。三つ弽.弓力弱め.濃い青色薄目の雲南小唐.鹿革の控えを入れ早く手に馴染み優しく安定した離れが出るように工夫する。台革との糊付け縫いは一針毎に心を込めて縫った。二日目の夕方師匠に完成した弽をさし出す。

    ☆弓道~靖治的見解:弽は使用者の手になるべく合ったを使うのが良いでしょう。三つ弽は自由に引かれるのが良いでしょう。四つ弽は強めの弓力に合った引き方で勝手は握り込まないよう留意します。弓手は中指に親指で輪を作ります。人差し指は軽く中指に添えます。薬指と小指は中指を補佐します。親指の爪と中指の爪がしっかりと親指に添います。手首は曲がらないように握り皮の部分に親指の又が直角に当たるように押します。弓手の押しと勝手の引き分けでバランスを崩さないよう身体全体で引く事が必要と思います。教本第一巻を参考に更に呼吸法を身に着けて始まりは全て吸う息から動き出します。途中で息が切れたら軽く一呼吸吸う息から次を継続します。足踏み.打ち起こし.引き分けと手順良く与えられた時間内に会迄進みます。常に地面と平行を心掛けます。悪い練習を続けると道具も身体も悲鳴を上げます。本人の身体に添った良い練習は基本の第一です。上達の早道です。